TGS 2019 9/14レビュー Part3 インディーズゲームコーナー特集

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前回のあらすじ:1~8ホール・9~11ホールまで見てきた管理人。足の痛みが増していく中、あるコーナーにたどり着いた・・・・。








インディーズゲームコーナー




そこは開発の経緯と理念や苦労、そしてそこから感じ取れるゲームの楽しさをどこよりも感じることとなったコーナーだった。


※内容に行く前におことわり
一人で撮影をしているため、プレイ中の動画や詳細な画面などを取れずところどころ内容に不備があります。その部分は公式サイトや開発者のツイッターなどを記載いたしますので、詳細は公式のホームページをご覧いただくようお願いします。

Youtubeにアップされている動画の一部において、手振れやピントズレが激しい場面があります。ご了承の上ご視聴をお願いします。


Masataka Hakozaki – MeltLand

地面を指で押し上げボールを操作し、目的地まで運ぶシンプルなゲーム。シンプルな割には操作がすこし難しく、これはくぼみを動かしてボールを転がすため、特に斜面を転がす際しっかりコントロールしないとすぐ落ちてしまいます。操作に慣れるまで時間が掛かりそうですが、発想は面白く画期的なボールゲームではあります。特に次のステージへ移るときの水面の描写は見事でした。

Meltland 公式PRサイト
Masataka hakozaki Twitter @m_hakozaki

Atelier Shinos Trishoota

Atelier Shinos Trishoota 説明動画

3つの性質を持った機体を操作しながら敵を倒していくシューティングゲーム。
青は通常攻撃
黄色は貫通攻撃
赤はホーミング攻撃
と性質の異なった3つの武器をマウスで切り替えながら操作していきます。

レベルは選んでいる対象の色と同じ色(青武器を選択中ならば青のアイテム)のアイテムを拾うごとに上がっていきます。レベルが上がるほど色ごとの機体が長くなり、攻撃力も上昇する。ただし長くなりすぎると今度は敵を回避しにくくなるリスクがある。敵の機体に自機体が当たってしまうと当たったところに応じて機体が短くなる。一応武器を切り替えれば前に出さなくてもいいが、それでも横に移動したときに敵の機体に触れてしまうとその分だけ短くなってしまいます。直接機体が敵に当たると終了となります。

操作はマウスで武器の切り替えを行い、あとはマウス操作で期待を動かすだけ。クリックによる攻撃操作は不要で、かなりお手軽に楽しめる上に戦略性を持っているという発想が素晴らしい。スマホやタブレットでも楽しめそうなゲームです。

えれのあ/Atelier Shinos Twitter @in_7010
えれのあ Unityroom

Canon’s ブロックプラネット

Canon's ブロックプラネット(block planet)

開発者氏が「誰もが楽しめるゲーム」を目指して製作したこちらのバトルゲーム。
砲台の形をしたキャラクターを操作して爆弾を投げつけ、相手を場外または下に落とし、残ったプレイヤーが勝利。3勝したら優勝となる。

真ん中の灰色部分はいくら爆弾を投げても壊れることがないが、それ以外の外部の色の部分については、内側は1~2回の爆弾を投げればすぐ足場が壊れ、外側に行けば何回か爆弾を投げてないと壊れないようになっており、ステージ難易度の調整がかなり良い。どんどんステージが追加されてほしい。

私がプレイしたときは、外側へ行ってわざと爆弾を投げながらステージを破壊しつつ相手を吹っ飛ばすという戦略を取りました。操作がシンプルなのにステージの特性上様々な戦略を立てられるところも魅力です。

ステージを増やし、キャラクターも改良され、あとは演出を足したりバグ潰しをすれば製品として出しても問題なく売れるのではないでしょうか。

キタムラ Twitter @kitayuu060608

ケミカルプリン テンピーポーテンカラー(TEN PEOPLE TEN COLORS)

ケミカルプリン テンピーポーテンカラー(TEN PEOPLE TEN COLORS)

音色も美しいパズルゲーム。
8色のパレットで色を変えていきながら、色ゴム人間のピーポーさんを出口へ導いていきます。ピーポーと同じ色を選択すると、同じ色のピーポーは動作しなくなります。これを利用して解くステージもあります。単に背景と同じ色を選択すれば解けるだけではなく、ピーポーの色を考慮して解かなくてはなりません。

動画にもあるようにパレットを操作するとドレミ音が鳴るという演出が素晴らしい。単調になりがちな操作に工夫が凝らされています。嵌る人はたっぷり嵌るカラーパズルゲームです。

たアケイク Twitter
4games

CreActGames Neverinth

台湾でゲーム開発を行っているCreActGames。遊ぶたびにダンジョンが変化するRPGで、そのアクションから構成までかなり本格的に作られています。

CreActGames Neverinth

海外でミリオンセラーを叩き出したテクモ制作のゲーム「NINJA GAIDEN」からインスパイアを受けて開発されたアクションゲーム。

今回開発者さんとたくさんのお話を聞くことができました。コンセプトとしてはヴァルハラナイツの世界観と強い女性がテーマとなっており、このゲームは遊ぶたびにダンジョンが変わっていくスタイルをとっています。通常アクションRPGを作る際ダンジョンごとにステージを作っていくようですが、開発する人数も少なくまた予算も限られている状態であるため、1ダンジョン数パターンのステージにすることでワンパターンにならないよう工夫があります。それでもゲーム編集には相当の苦労があったようです。また開発者の持つスキルや理解度が違うため、編集するにしても伝えたいのに伝えにくく、スタッフ間のコミュニケーションをどうやってとるかが、今の開発者さんの悩みだそうです。

今後は開発資金調達とゲームのフィードバックを行うとのこと。主なアップデート予定としてはレベル調整(例えば何回もクリアできない状態が続くのであれば、レベルを下げるかそのためのアイテムを支給したり、逆により難しいクエストを追加したりするなど)をすることだそうです。

今の時代アジャイル型の開発( 仕様や設計の変更が当然あるという前提に立ち、初めから厳密な仕様は決めず、おおよその仕様だけで細かいイテレーション(反復)開発を開始し、小単位での「実装→テスト実行」を繰り返し、徐々に開発を進めていく手法 )と呼ばれている開発方式を取っているところが増えており、ここの開発もそれに似たスタイルを取っているのがわかります。アジャイル型の開発が主流になってきている証拠の一例になっているのではないでしょうか。

Neverinth Steam
Neverinth Twitter @neverinth
アジャイル型について

FAL Works SOLID AETHER

FAL Works SOLID AETHER

シンプルながら奥深い白黒シューターゲーム。

驚くべきことに、なんとこのゲームたった一人で開発をしていました。一部音声素材は外部から持ってきているようですが、それ以外は一人で開発しているようです。それでいて操作性は完璧なまでに快適。

たった一人でこれだけのゲームを完成させる実力に驚きます。開発を行う人がどれほどすさまじいかを思い知りました。

ちなみに開発者のFALさんのツイートもどこか独特な世界観を持っています。

FAL Works 公式サイト 
Solid Aether – Steam
FALさんのTwitter

Kalank tokotoko

Kalank tokotoko

紙に書いた絵を描き、それをスマートフォンに移すと描いた絵が立体となって表示されるというARゲーム。HAKOという猫を現実世界に呼び出すため、扉の絵をかいてそれを表示させると、なんと扉からHAKO猫が登場するという、ARならではの演出が光ります。柔らかくゆったりとした癒し系デザインも特徴的。

開発者はフランス人で、フランスの息吹も感じられます。特に子供の皆さんが興味津々になって遊べるのではないでしょうか。

Kalank Twitter @_Kalank
TokoToko Twitter @tokotokogame_

のへ門 くじ引きサイクル

くじ引きをするためにケーキの箱詰めバイトをするという奇怪なゲーム。

開発者であるのへもんさん曰く「生産と消費を同時に行える」ことがコンセプトだそうです。

まずくじ引きをするために工場でケーキの箱詰めをする仕事を行います。マウスでケーキを箱に詰めていきます。詰めたケーキの分だけ賃金が多くもらえるようになり、手に入れたお金を使ってすぐにくじ引きが可能。またくじを引けば引くほどバイト単価がどんどん上がっていくため、働けば働くほど多く稼ぐことができるため、その分くじ引きできる量も増えていきます。

のへ門 くじ引きサイクル

上記画像のくじ引き装置はすべて手作り。外見のデザインはすべて3Dプリンターで切り取り、それを張り付けているようです。

くだらないようですが、ゲーム本来の姿を見ることができたようです。

のへもんさんのTwitter @nohenon
のへもんさんのUnityroom
くじ引きサイクル Web版

qbert レトロゲームエイリアンズ

80年代爆発的人気を誇っていたパソコンPC-8800シリーズ。当時のPCゲームと言えばこのパソコンに対応したゲームが発売されることが常識であった。その当時の画風を全面に押し出しているのが、レトロゲームズエイリアンズの出しているゲームである。

レトロゲームエイリアンズ 公式サイト
GAMESOLDIERのTwitter @GamesoldierJP

WOWWOW Lab TAG WAR-VR

中国のWOWWOW Labが制作するTAG WARがVRとなって進化したゲーム。VRコントローラーがコンビニやスーパーにあるレジ打ち機に付属してつけられている「バーコードスキャナー」に似ているという発想から生まれました。

WOWWOW Lab TAG WAR-VR

バーコードを読み取るとアイテムが現れ、読み取った時の購入金額が得点となります。バーコードを読み取りまくって得点を稼ぐだけではなく、読み取った時のアイテムを使って相手を邪魔することもできます。

TAG WARの通常版も売られていますが、こちらについてはVRの方が臨場感は段違いに体感できるうえに、面白さも増大できるのではないでしょうか。

時間がなくてVRの試遊ができず、すみません。本当に楽しそうなゲームだけあったのにもったいないことをしました・・・。

TAG WAR-VR Steam
TAG WAR Steam

Synthnova Ravon

Synthnova Ravon

音楽に乗りながら15個あるポイントを正確に打っていく音ゲーです。

音に合わせて上下左右から流れるキーを打っていく本格派です。かつてKONAMIが開発したjubeatのようなあの感覚がよみがえるのではないでしょうか。

オリジナル曲だけが収録されていましたが、コラボ曲でプレイしたい気持ちです。

RAVONのTwitter @synthnova
RAVONのFacebook

Ajuda/The Irregular corporation OH! MOCHI!

Ajuda/The Irregular corporation OH! MOCHI!

正月から2月の時期にかけて食べられるお餅。そのお餅の特性をゲームに生かした作品。

お餅の形をしたキャラクターの上にある剣やムチ、ハンマーを相手の餅にぶつけていく。相手にぶつけると当たった部分が膨れていく。そして最大限に膨らんだ状態で攻撃を受けるとお餅が破裂して終了となります。お餅本来の可愛さが存分に出ていながら、操作もルールも簡単なので、単純にぶん回すだけでも楽しめるゲームです。

2020年に発売されるだけあって、今後が楽しみです。

4games

終わりに

9~11ホールまで向かった後再び1~8ホールに戻ってGoogleの巨大抽選機で抽選して帰ろうかと向かいましたが、見事に時間オーバーとなりまして抽選に向かうことができませんでした・・・。

さて、足が痛くなりつつも楽しんだ東京ゲームショウは、16時半前に会場から脱出しました。

今回はメジャーなブースより海外のブースやインディーズ系のブースを見ていくこととなりました。たった数時間のイベント会場を歩いて見てきましたが、ひとつひとつのブースにゲームやゲームを楽しむ人たちへ向けた思いが詰まっており、ひとつひとつの展示に感動しました。

TGSは年に一度行われる日本のゲーム見本市です。そこにかける思いは、やはりどんなブースであろうとも大きいことに変わりありません。

大変楽しく拝見させていただきました。また来年も見に行きたいです。

(上記画像は東京駅に到着したバスからと、降車後の東京の様子)


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